翻訳家の方のnoteが話題になってて、ざっくり言うと「クオリティの低いAIに仕事を取られた」というお話。
私も明日は我が身ではあるんだけど、正直なところそれは分かりきってたことでもあります。
テレビ、ラジオCMもすでにAIを使ってて、特にナレーションはかなりAIに置き換わっています。
そこで気になるのがクオリティなんだけども、見事にみな質が落ちてます。具体的にはイントネーションがひどい。
しかし、これはAIに問題があるわけではなく、ディレクターが直していない、またはイントネーションがおかしいことに気づいていないのです。
このイントネーション問題は人間でも起こるのですが、プロのナレーターや声優はアクセント辞典を持ってて前もって自ら修正してますし、迷ったらディレクターに確認します。
AIは自らディレクターに確認したりしないので、生成されたものがそのまま素通りで使われます。
私の感覚からすると、こんなナレーションでは商業作品として最低限のクオリティに達していません。でも、結局のところこの人たちはこのクオリティでいいんですよね。
これがプロの仕事なのかと残念な気持ちです。低予算なんだろうけど、それにしても仕事に対しての矜持の無さが悲しい。
私がCM音楽の仕事をしているのは、小さい頃から見ているCMには面白いものが多くて、CMが CMとしての機能だけではなく、作品として面白いものが多いからです。
AIは単なるきっかけです。実はAIの問題ではなく人間のこだわりの問題なのです。