来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

子どもの「大人化」を阻害しているのは大人である

3歳でブログ、9歳でTwitter 「都条例ぷんすか(ω)」のはるかぜちゃんに聞く (1/3)ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1101/21/news010.html

すごいすごい言われてるけど、昔は12・13歳にもなれば大人と同様に働いていたわけで、それがしつけだか教育だかなんだかわからんけど子どもの範囲が拡大しまくって、今じゃ20代半ば、下手すりゃ30代まで子ども扱いだ。

私は子どもを子ども扱いしている間は大人になれないとtwitterとかでさんざん言っている。


http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1101/21/news010_3.html

 「何かを教えたり、制限することもなかった」――郁世さんははるかぜちゃんを、「小さな大人」として育ててきた。幼児語を使ったり言い換えたりせず、大人の言葉で対等に接している。自分もそうして母に育てられたという。

私の知っている「しっかり自分の考えを持っている子ども」は例外なく親が子どもを子ども扱いしていない。無条件に親が正しいと上から目線で子どもを洗脳するのではなく、同じ目線で子どもの話をちゃんと聞き、自分に非があればきちんと訂正し謝ることが出来き、子どもの判断が自分と違っていたとしても言いたいことをぐっと我慢して尊重する。

で、各地の青少年育成条例だが。
0歳〜20歳(神奈川なんか30代も)を未熟で物事をちゃんと考えるが出来ず自制心がないという前提で、大人たちがコントロールしてやろうということなのだから、こんな考え方が支持されている以上、今の日本の若い世代は大人としての自覚は持てない。「育成」条例のくせに育成できずに20代・30代の「子ども」を量産するわけだ。

法律上、子どもと大人の境界線を引くことは便宜上必要だろう。大人というものは20歳になった瞬間自覚するものではなく、環境により少しずつ自覚していくものだ。そのためには20歳で大人の自覚を持つためにはもっとはやいうちから大人として扱う必要がある。それが法律上20歳未満は子どもだから19歳までは子どもだと勘違いしている人が多いのではないか。それは本末転倒だ。


条例で「正しい子ども」を育てられるなんて幻想を抱く「未熟な大人」たちは早く自らの間違いに気づいてほしい。