来兎の研究室跡地にして雑文置き

作曲家、来兎の雑記です

クオリティを下げたいクリエイターはいない

漫画家原作のドラマで、原作とかけ離れたデザインや振る舞い、ディテールの雑さなどをSNSで指摘されることがよくあります。

ただ、制作する人たちの気持ちを考えれば、まずクオリティを下げていいと思ってる人などまずいません。

 

じゃあなぜクオリティが低いのか?

 

これは単純明快に予算と時間がないと推測されます。

 

本来ドラマ制作はかなり予算と時間のかかるものだと思います。昔見てたドラマはかなりお金がかかっていました。車もバンバン爆発していました。

 

お金も時間もなければ、推敲に時間をかけられないし、撮り直しも諦めます。完成させることが絶対なので。

 

じゃあなんで予算と時間がないのかといえば、お金を出す人たちがドラマを舐めているのでしょう。お金に関しては今のご時世削らざるを得ないのはわかります。しかし、時間を与えないのは怠慢です。

時間がないのはある程度お金でカバーできます。それもしないのであれば、クオリティの低いコンテンツが出来上がる責任は当然お金を出した人たちです。

 

漫画原作は特にビジュアルの比較が簡単です。批判されるのも仕方ないでしょう。(むしろそれをバズだと思ってる節もあります)

 

Netflixが日本でドラマを制作し、「地面師」や「極悪場」「サンクチュアリ」などヒットを続々出しています。

 

news.yahoo.co.jp

「地面師たち」にチンピラ役で出演したお笑いコンビ・マテンロウアントニーが「僕レベルでこんなにもらえるんだ」と話していた。中間搾取されても「こんなに!」と驚く額なのだ。「極悪女王」の企画・脚本・プロデュースを務めた鈴木おさむが「制作期間は2年、脚本料は地上波の5倍」と語っていたとか。

お金と時間をしっかりかけています。

 

テレビ地上波はもう時代遅れなのだと思います。地上波は一日24時間をなにかで埋めなくてはいけません。夜はともかく、昼放送するものがないからと放送を中止できない。ヒット作を狙ってそれにだけ集中投資は出来ない。

ある意味同じプラットフォームであっても、時間に縛られないNetflixAmazonプライムは都度都度でコンテンツに集中投資できる。

これは大きな違いでしょう。

日本のプラットフォームでもUNEXTやDMMがコンテンツを作り始めています。今後はその流れが強くなるでしょう。

 

テレビ地上波がなくなるのは、時間の問題でしょう。もう放送電波を持っていることはアドバンテージではなのです。