この事案には、バイト先で知り得た情報をSNSに書いた学生と、その書き込みについて反応して停学を受けた学生の2人がいます。
今回悪かったのはバイトの学生です。明らかな個人情報の漏洩であり、しかるべき処分を学校とバイト先から受けるべきはこちら。本来記事の中心になるのもこっちのはず。
停学を受けた学生は、SNSで見かけた知り合いにリプライを送り「あの先生嫌い」と呟いたにすぎないのです。
これははたして個人情報漏洩の問題なのかと?
記事では
「生徒を個別に指導したが、情報モラルの理解が不十分だったため、今後のことも考えて決めた」
とありますが
「情報社会に的確な判断ができない児童生徒を守り,危ない目にあわせない」,すなわち危険回避(情報安全教育)の側面です。
これが情報モラル教育なら学校の指導は大失敗です。
ネット社会でまず考えるべきことは、「コトを荒立てない」です。
企業でもよくありますが、ちょっと悪口を書かれたことに反論して炎上など、放っておけば誰も気にしないことなのに過剰反応してしまったがためにコトが大きくなる。
これってSNSに慣れていないからだと思います。
先生方も「スルー力」を身につけておかないと、自ら火を放つことになりかねません。
看過できないと判断したのならばきっちりやればいいのです。(今回のを「看過できない」と判断したのならアレですが)
生徒の情報モラルを指導する前に、自らを省みたほうがいいかと思います。
結局さ、生徒に「あの先生嫌い」ってSNSに書かれて腹が立ったから理由つけて停学にしたんでしょ?