来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

「お笑い」も環境が育てる

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「お笑いバイアスロン」という沖縄のお笑い番組の観覧に行ってきました。 

この番組は年に一度やっている沖縄のお笑い芸人が「コント」と「漫才」の2種目を演じて、「アメトーーク」や「イッテQ」など東京の人気番組を手掛ける5人の放送作家が審査し、その2種目の合計点で優勝を決めるというもので、今年で4回目です。

毎年会場かテレビで見てるのですが、今年は著しくレベルが上がっていることに驚きました。

その理由というのも、昨年3月に那覇国際通りによしもとの劇場ができたかららしいのです。

その劇場「よしもと沖縄花月」が出来てから、沖縄で有名なお笑い芸人が毎週公演するようになりました。そして、沖縄よしもとの芸人もこの劇場で腕を磨き、さらにはよしもと以外のお笑い事務所の芸人もこの劇場に立ちネタを磨いているのです。

もともと沖縄のお笑い芸人というのは昔からそれなりにいるのですが、沖縄県民向けなのでどうしても沖縄ネタが多くなり、ヘタすれば沖縄の一部の地域だけわかるネタという風に先鋭化しつつも、それがパロディとして簡略化されそれが新たな方言として逆輸入されるという不思議な循環ができておりました。

県内向けなのだからそれはそれで別に問題ないわけですが、県外で勝負することは出来ないのです。 

実際、昨年のお笑いバイアスロンまでは東京から来た放送作家のコメントは「よく意味がわからない」というものが多くありました。

しかし、今年の出演者9組みな県外の人でもわかるようにネタを仕上げてきていました。

よしもとの劇場が出来たことで、ここまで状況が変わることに驚きでした。

やはり、人って環境が変えるんですね。

正直なところ、沖縄が変わるにはやっぱり「外圧」しか無いと思いました。