ほう、なるほど!!という感じで面白かったです。
低予算ということも話題のひとつですが、こういった作品がヒットする要因に「期待されてない」というのがあるんじゃないかと思います。
今ってそれなりのスタッフが集まれば、それなりに面白い作品にはなると思うんです。基本的には。世の中スゴい人ゴロゴロいます。
ですがそこに「売れそう」とか「売りたい」という外野(クリエイティブから遠い関係者)の期待が入り込むと、やらなくていいことをやったり、やるべきことを削ったりということが起こります。スゴい人がそのスゴさを発揮できなくなります。
これが期待されてないと、放っておかれるんで「期待」から発生するブレーキが起きません。
なんとなくですが、この「カメラを止めるな!」はそんな外野ブレーキが少なかったんじゃないかなと、作品から感じる「やりきった感」で思いました。
この次が大きな壁でしょうね。こうも話題になっては、予算が100倍になっても、ブレーキは100倍じゃすまないでしょう。
観客からの「期待値」も上がります。
もちろん私の期待値も上がりますので、監督さんにはぜひ余計な期待ははね退け、観客の期待を超えてくれる次回作を望みます。