来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

実は「形あるもの」にお金を払っているつもりになっているのでは?

4Gamer.net ― 「人はなぜゲーム内アイテムにお金を払うのか」 デジタルジェネレーションが生んだ新しい経済価値について,成蹊大学の野島美保氏にあれこれ聞いてみた(Second Life
http://www.4gamer.net/games/005/G000546/20081222001/#


 私の思うネットゲームの世界でアイテムの売れる要因、それは、アバター通して見ればアイテムは「形のあるもの」なのではないか?と考えている。実際人間の価値観は昔と大して変わっていなくて、形の無いものに価値を見いだしにくい。しかしアバターという分身を通すことによって、そこに物質があるかのように錯覚してしまうのだ。それが錯覚であっても、プレイヤー自身が現実世界で「形あるもの」を買う快感と同じ気持ちになれる。「形あるもの」と錯覚しているからリアルマネーも出せてしまう。

 人間はおかしなもので、物質にこだわっているようでいるようでいて、どうもそうではないらしい。それはテレビショッピング、ネットショッピングがものすごく売れていることからわかる。この手の買い物は買ってすぐモノが手に入らない。でも買ってしまうのだ。しかも、買い物をした快感のピークは買った瞬間で、数日後にモノが届いた頃には興味が失せていたりする。目的は「買う」という「体験」だったり。


 モノを買う理由はいろいろあるけど、現実とネットゲームって、実はあんまり変わらないんじゃないかなと思う。だからこそちょっと怖いね。