小山薫堂さんの「もったいない主義」を読んだ。
小山さんは最近だと「おくりびと」の脚本家として有名だけど、私が最初に知ったのはJ-WAVEの「TOKYO LABORATORY」という月曜から金曜の20時からやっているラジオ番組だったので、しゃべる仕事の人かと思っていた。
しかしプロフィールを見たら驚き。「カノッサの屈辱」や「料理の哲人」の放送作家で、東京タワーの中の「東京カレーラボ」のオーナーだという。すごい。
本の内容はというと、よくある食べ物がもったいないとか物を簡単に捨てるともったいないとか、そういうよくある”もったいない”ではなく、日々の生活で見逃すような些細な事柄から”もったいない”を見つけ出し、斬新なアイデアで”もったいない”に新しい価値を与えて日々の生活をちょっと面白くする。おおざっぱに言うとそんな本。
p196
僕は人から見れば、いろいろな面白い出会いやチャンスに恵まれているように見えるだろうし、それは「そういう特別なポジションにいる人だからだよね」と思われるかもしれません。
でも僕はいつも、中目黒駅の階段を途中まで降りて引き返すようなことをしている。自分で種を拾っているのです。それが結果としてどうなるか分からないけれど、ただ直感として、これをすることによって、何かが生まれるのではないかと思っている。
チャンスの種は誰の前にも同じようにたくさん転がっています。あなたにはそれが見えている。見えているのに拾わないのは、本当に「もったいない」
語るリサレコTVで並木さんをお呼びしていますが、その並木さんと知り合ったのは私が並木さんのサイトを見つけてファンレターを送ったことがきっかけです。その時はまさか10年後に並木さんとお酒飲んで動画撮ったりするなんて夢にも思ってません。それもファンレターを送るという「種」を拾ったからすごくラッキーなことが起こりました。もちろん種から芽が出ないこともたくさんありますが、とりあえず落ちている種は拾えるだけ拾った方がいい。
「種を拾ったのに芽が出なかった」といちいち嘆かずに、あんまり一個の種に固執せず、駄目ならそのことは忘れて次の種を拾いに行った方が日々楽しいと思います。
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