来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

現代アートビジネス

現代アートビジネス (アスキー新書 61)
現代アートビジネス (アスキー新書 61)
アスキー・メディアワークス 2008-04-10
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おすすめ平均 star
star新書だが読み物としても十分楽しめる本
star国内外の現代アートビジネス全般について巧く纏まっています
starギャラリーに足を運びたくなってしまう

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昔、制作拠点を日本橋においてたのですが、近くにアートギャラリーが結構あったにもかかわらずやっぱりどうも身分不相応な感じがして一度も入ったことはありませんでした。

この本はアートビジネスについてわかりやすく書かれていて、ちょっとギャラリーに行ってみてもいいかな?って気にさせてくれます。

特に気になったことは2点

 アメリカ抽象表現主義絵画は、芸術としてとても価値があるものです。しかし、その芸術活動と価値付けを、国が意識的にバックアップしたことは忘れてはならないでしょう。

クールジャパンとか言って日本が外国にコンテンツを売ろうとしてても、実際は日本って国のお偉いさんたちがそれに価値を見いだしてないんだよね。だから「なんだかよくわからないけど外国で評価されてるみたいだから売ってみよう」みたいな変な感じになってて、相手が何を良いと思っているかが理解できてないから上手く売れない。
その点アメリカはちゃんと価値を理解して、その価値を上手く外国にもプレゼンできてるから、高くても売れる。

一九九〇年代以降、美術館の数は増えました。ところが、景気が後退するとまず予算を切られるのは芸術文化部門です。ハコは作ってみたものの、中身までは手が回りません。

高い財布を買って入れるお金がないみたいな状況。ほんと馬鹿だよね。

地元でもミュージックタウンっていう商業施設が沖縄市主導で建てられたけど、テナントは花屋とか農協とかすき家とか。どこがミュージックやねん?っていう状況。

あんまり国や行政には期待してないけど、もう少しどうにかならないかなぁとは思う。
まぁ私に出来ることはせっせと好きな音楽作るだけです。アートじゃないけど少しは文化の足しになるんじゃないかな?