来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

存在しない職業

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沖縄にいらっしゃっていた畑 亜貴さん、bambooさんとお食事ご一緒させていただきました。写真は畑さん、田代智一さん、黒須克彦さん、田淵智也さんが結成したQ-MHzのポーズ。私はなぜか手が逆w

一緒に連れてきた手登根に仕事についていろいろお話いただけて、手登根にとってすごく勉強になったと思います。

そのお話の中で出てきたのが、bambooさんの「アニソンシンガーという職業はない」という言葉。

アニソンシンガーになりたい人はたくさんいます。しかし、アニソン一本で生計を立てている人は殆どいません。職業として成り立ってないのです。

アニソンシンガーというのは「歌手がアニソンを歌っている」だけなのです。

 

これは前に記事にしたユーチューバーもだいたい同じようなものですね。

raito.hatenablog.jp

 

職業というものは「なりたい」と同じぐらい「してあげられること」が重要だと思います。「なりたい」というのは自分の欲求です。職業は「自分が人になにをしてあげられるか?」ということを考えなくてはいけません。「アニソンが歌いたい」だけならカラオケに行けばいいのです。

アニソンシンガーになりたいという人に会ったり、そういう人の書いたTwitterなりBlogを読んでるとその「なりたい」という自己都合ばかりで、歌手という職業として人を楽しませる、感動させるという意識がない人が多いなと思います。口で言ったり文章では書いてますけどね。でも、行動にしていないから多分本気でそうは思っていない。

 

11日に手登根優貴のミニライブをイオンモールイカムという大きなショッピングモールでやりました。基本的には手登根優貴を知っている人は殆どいないアウェイな状況です。

そこでオリジナルやアニソンを歌ったのですが、どちらにしても周りのお客様は曲を知らない。だから、勝負はパフォーマンス力です。

手登根が歌い始めると、足を止める人、ポスターで名前を確認する人、手拍子するおじいさん。ライブ後も、赤ちゃんを抱いた女性が物販が終わるのを待ってくれて「良かったです」と話しかけてくれたり。とても手応えありました。

 

手登根がうちに来て2年。今年は怪我で入院もあったけど、ちゃんと成長しています。知名度がなくても、ゲーソンとかアニソンとか関係なくちゃんと目の前のお客様に楽しんでいただけるパフォーマンスができている。立派に歌手になっています。一緒にやってきてよかった。

 

bambooさんがもうひとつおっしゃっていたのが「歌わせたいか?」

まさにこれは今手登根に思っていることであり、もっといろんな歌を歌わせてあげたいし、更に大きなステージに立たせてあげたい。

まわりで同人から初めて、アニソンを歌ってる人たくさんいます。共通するのは人を楽しませる力と行動力です。それがあるから一緒に作りたいという人が現れる。

今持っている力で、どれだけの目の前の人の心を動かすことが出来るのか?その挑戦を繰り返していれば、結果としてアニソンを歌うチャンスが開けるかもしれません。