来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

いじめは無くならないんだなぁってよくわかるインタビュー記事

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このインタビュー記事が面白かった。

インタビューに答えているのは日本PTA全国協議会の尾上浩一さん。これが「全国PTAのトップ」ですから、色んな意味で凄いです。

 

――「PTAは必要か、不要か」というアンケートでは、不要という意見が多くなりました。率直にどう思いますか。

 絶対に必要。

――なんのためにですか

 子どもたちのため。親が自分の子どもだけに関わっていては、いい子には育ちません。帰属意識規範意識、地域を思う気持ちなど、PTAは人間形成にもってこいの場。そうした意識は、安定した日本の労働力を確保することにもつながります。それを「いらない」なんて、よく言えるなあ。きっと地域とのかかわりが薄いか、何らかのトラブルがあった人たちなのでしょうね。

 

――役員を断って陰口を言われたり無視されたり、「大人のいじめ」のようなことも起きています。

 「ちょっとぐらいのこと」としか思わないんですよね。人が集まるところでは、いじめのようなことは起こるものです。そんな時に相談相手や解決方法を探ることも、周囲との関わり方を身につけることになるのではないでしょうか。それも経験。それなのに何かあると「辞める」とか、「あの人が嫌いだから行かない」とか、自分の子どもがやったら注意するようなことを、大人がやってはいけない。

 

もう笑っちゃうレベルの発言のオンパレード。

いじめというものは、小さな組織内で起こる現象です。だから、学校のクラス、職場、そしてPTAという組織でも当然起こるわけです。そしてそのいじめを止める、組織の統制をとるのはトップの役目です。組織内で、当事者同士での解決はまず不可能。

それを「ちょっとしたこと」と言うのですから組織トップとしての程度がしれていますし、こんな感覚で子どもを守れるとは到底思えません。

 

いじめられないための一番よい方法は「いじめが起きるような組織に関わらない」ことです。トップがいじめを「ちょっとしたこと」と言うような組織なんか近づいてはダメなんです。

 

これだけの発言を引き出した朝日新聞の記者さん、いい仕事してますね。