来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

不寛容の原因

今の「不寛容」の原因には3つあると思う。

ひとつめは、情報量。ネット以前よりも情報量が格段に増え否定したくなる内容が目につくようになった。肯定する内容の場合は表立って肯定する人は少ないので、否定の数だけが積み上がっていきます。

ふたつめは、あらゆる意味で余裕が無い。時間、お金、空間など、自分の身の回りに余裕がなくては他人に寛容になどなれるはずがない。

みっつめは、我慢しなくなった。私は昔世の中が寛容だったとはあまり思っていません。ただ、自分に合わないことも我慢していた。それは、そうすることでしかコミュニティの中で生きていけなかったから。でも、その我慢するメリットが今なくなってしまった。


個人的には、今まで我慢していた人が我慢しなくなったのはいいことだと思う。だって、いままで我慢を強いる人たちは、我慢していた人たちの存在すら認めてくれなかったのだから。

自分が生きていることで、他人に負担をかけていることはもっと意識していいと思う。今まで我慢してた人たちの存在を認めて、その負担のバランスを均衡させていくことが日本の生きる道だと思うけど、潜在的な差別に気づけ無い国民性だからきっとこのまま破綻するんだろうなぁと思います。

でも、そんなダメなところが日本人のいいところだと思うので、破綻後に期待。