来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

「コミュニケーション能力を求められる」ことについて

経団連が毎年調査している『新卒採用に関するアンケート調査結果の概要』の「選考にあたって重視した点」1位が「コミュニケーション能力」なんですけど、これが10年以上トップを維持しています。


https://www.keidanren.or.jp/policy/2014/001_kekka.pdf

しかし「コミュニケーション能力」を求められるというのはどうも納得がいかない。

他の項目の「主体性」「チャレンジ精神」などはわかります。個人の資質なので。
しかし「コミュニケーション」には相手が必要であり、その相手も相応のコミュニケーション能力を持っている必要があります。

「コミュニケーション能力を求める」ということは前提として、求めている企業側のコミュニケーション能力はパーフェクトであり、コミュニケーションに問題がある場合はすべて新卒側にあると読めます。

 年を追うごとに企業が新卒にコミュニケーション能力を求める割合は増えています。こうなると、コミュニケーション能力に問題があるのは近年のバージョンアップが激しい若者と上手くコミュニケーションがとれない企業側の問題と捉えたほうが良いんじゃないかという気がします。