来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

ゲーム大会”嘘記事”の原因は、役所による人権侵害である

「市職員が格闘ゲーム世界大会で優勝」 “嘘記事”なぜ生まれた? 問題の職員、その後は…… (1/4) - ITmedia ニュース

太田市役所職員がゲーム大会で優勝したという件。

その嘘についてばかりが言及されているけど、私が一番引っかかる部分は、上司が職員のプライベートをプレスリリースとして流したことです。

上司が言うには
「本人は臨時職員なので、市役所や民間企業を含めて正規職員になれればいいなとの思いがあった」。部長は、話題になることが彼のプラスになると考え、記者クラブに加盟する各社に情報提供をした。
ということらしいです。

本来こういう情報こそが「個人情報」であり、企業(役所)が情報を流すことは厚意であろうがなかろうがやっちゃいけないことだと私は思います。

プロゲーマー自体、「好奇の目」でしかなかなか新聞に取り上げられない現状、今回は「役所職員」のゲーム大会優勝ということがニュース性として新聞社がとりあげたというのも変な話です。


日本は未だに企業が社員のプライベートに干渉することが人権侵害と理解されていません。

しかし、これは企業だけに問題があるのではなく、企業に寄り掛かかることで安心したがる日本人自体のメンタリティに原因があります。

コンプライアンスだかなんだか言ったところで結局表面的で本質的な理解がないから、この手の妙な不祥事はまだまだ起こることでしょう。