来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

それ、私が負うべきリソースですか?

とある専門学校から音楽の講師のご依頼があり、1日だけの特別講師として準備を進めておりました。

今日「履歴書が必要」とメールが来て、履歴書のテンプレートが添付されてました。
それを見てすべてのやる気を無くしてしまい、契約前なのでお断りさせていただきました。

「プロフィールのPDFください」だったら「はいどうぞー」で済んだ話です。

今回の依頼に「履歴書を書く」が含まれているとは思わなかったので、これを書くのに時間を割くというのは、「後進のため」だともともと大赤字でリソースを割いて準備していた私の心を折るのには十分でした。

多分、この「履歴書を書く」ということを相手方は私の時間を奪うという感覚はないのだと思います。
履歴書が必要なのは相手方であり私ではありません。なぜ私が時間という有限の「命」をなんの対価もなく差し出さなくてはいけないのでしょう?

私は、仕事とは突き詰めれば「時間の節約」だと思っています。 
私が食べるために野菜を作ったら、途方も無いお金と時間をかけることになります。それを誰かが代わりにやってくれてるから、私は安価に野菜を手に入れることができ時間を節約しているのです。

今回の依頼も同じです。私が学生に教えたかったことは、突き詰めれば「音楽制作の効率化・時間の節約」なのです。 

もしかしたら、私の対応は非常識なのかもしれません。相手方にも履歴書が必要な理由があるのだと思います。
でも、私はポリシーとして「やりたくないことはやらない」ことにしています。 日本社会がやっと効率化にちょっとだけ足を踏み入れた今、こうした「タダ働き」に時間を使うことは時代に逆行していると思いますので、極力そうした無駄と非効率な世界から離れて時間を大切に使っていきたいと思います。