来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

ネタバレ忌避と転生モノのタイトル

最近、ネタバレの忌避傾向が強まってる気がします。
それとは別に、転生モノのタイトルがあらすじを全部表している、ある意味「公式ネタバレ」の作品も増えたなと思います。
このふたつ相反するようでいて、共通の感情があるような気がするのです。

それは、「損したくない」という感情。

ネタバレを避けたいというのは、知ってしまうと感動が減るという「損したくない」感情。
転生モノのあらすじタイトルは、自分が読みたい内容だとの確約で「損したくない」感情。

失敗回避の傾向が強くでてるのかなと。


ネタバレに関しては、初回の感動が減るというのは確かにあると思いますが、それによって作品の価値が無くなるとは思いません。もし感動が最初の1回にしか無いのなら、2回読むということはなくなります。でも、面白い作品は何回読んでも面白いのです。そして、その面白さは1回目と2回目では違うのです。

とはいえ、ネタバレはしない・されないに越したことはないし、個人的には作品外でのネタバレは作者の意図しない形なので、それが作品のノイズとなるのがよろしくないかなと。

ネタバレ含め、「過剰な先入観」なく楽しみたいものです。