来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

ゲーセンが減ることで未来のイベントも減ってしまったのかもしれない

 ゲーセンが年300件ペースで減ってます。去年一昨年はコロナだったからもっと減ってるかも。

 ゲーセンが減ることで学生にとっての「サードプレイス」がなくなるという話は前にどこかでしたことありますが、もうひとつあるかもなと思ったことがあります。
それは、 イベントオーガナイザーが減るかもということです。

 全国のゲームセンターでは、ゲーム大会イベントが行われていました。それも、ゲーセン主体だけではなくお客が主体となっての大会が多くありました。そういうイベントは常連の若い人が中心となり運営されることが多かったと思います。

ゲーセンならすでに場所もゲーム機という設備もありますので、場所を借りたりゲーム機をかき集めたりする必要がなく、初めてイベントを主催する人にとても敷居が低く始めやすいのです。

 だからゲーセンの大会は、ゲーマーが勝つという成功体験だけでなく、いちゲーマーが大会を主催しイベントとしての成功体験を得るというのも大きな要素だったと思うのです。全国各地のゲーセンはそうしたイベントオーガナイザーを育てていたという側面があったんじゃないかと。 

 私も18歳ぐらいの頃にゲーセンの店の人にお願いしてぷよぷよイベントを開催したりしてました。とても小さいイベントではありますが、こうした経験はのちのちすごく役に立ちます。

 それがゲーセンの減少と新型コロナでイベントを開催する機会が失われるというのは、未来のイベントの可能性も多く失ってしまったんじゃないかと思うのです。

 リアルで人が集まるイベントは、オンラインで代替できません。 特に主催のイベント開催後の充実感はオンラインではなかなか得られず「またやりたい」というモチベーションに繋がりにくいです。


 小さな成功体験ってとても重要ですが、社会はそれを得にくい環境になってきてるなと思います。