来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

成人年齢引き下げに思うこと

4月から成人年齢が20歳から18歳に引き下げられます。
私としては正直今の日本でそれは早いと思っています。

問題は年齢ではなく、その成人までになにを準備してきたかです。

私は日本の未成年に対しての認識は変だと思っています。未成年とは、成年になるまでの準備期間だと私は解釈します。しかし、日本の多くの人は未成年を「子ども」だと思っていて、ただただ弱い守るべき存在だと解釈している感じです。

「子ども」という純真無垢な存在であり続けてほしいから、大人みたいな化粧はさせたくない、性教育はしたくない、子どもらしくあってほしいと、大人への準備期間に教えるべきことをちゃんと教えていません。

それなのに、成人になったらいきなり一人前だと放り出すのです。今回準備にはろくに手をつけず、その放り出す年齢だけが引き下げられました。

そこに「18歳AV出演問題」という妙な問題提起が降って湧いてきました。
年齢引き下げで18歳からAVに出演できるようになり、騙されて出演させられるかもしれないと誰かが言いだしたのです。 しかしこの話の流れは変です。
つまり、18歳では大人じゃないと言ってるわけです。ならばそもそも成人年齢を引き下げるべきではありません。 AVだけをやり玉に挙げるのはおかしいです。

個人的には、その騙されるということも含めて成人だと思っています。本当にそういう被害を防ぎたいと思うのならが、AVだけではなく、金融関係やマルチビジネスなど未成年のうちにちゃんと教えるべきです。

それをせずにAVだけを採り上げるというのは、単純にその18歳の親世代、祖父母世代がそれを嫌悪しているだけであり、 18歳の成人の自由意志を認めていないということです。成人であろうがなかろうが本人の意志を無視して進路を勝手に決める親と実質なにも変わりません。

そういう諸々も含めて大人としても持つべき知識を身に着けさせることが重要でしょう。それをちゃんとやるのであれば、成人年齢は18歳でも16歳でも構わないです。年齢の問題ではありません。そこまでやって騙されるのならしょうがないと受け止めるべきでしょう。

「子どもだから騙される」というのであれば、40、50歳にもなってマルチや疑似科学陰謀論にだまされるのは彼らは大人ではないということでよろしいのか?

生きてる年齢が長ければ自動的に経験豊かになるのなら、もっと世の中簡単なんですけどね。実際は無駄に歳だけとった人たちが若者の妨害を続けていて、ほんと困ったものです。