来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

大江戸宅急便の通算200作記念にちょっと出ます。



大江戸宅急便の200作記念のなにやらに私出演してます。「OOEDO KEISATSU 2022 GREAT REMOTE WORKING」ってやつです。

同人活動というものは、同好の人がより集まり好きなものを追求する活動なのですが、継続するのって大変なんですよね。それを20年以上も続けているのが大江戸宅急便。すごい。

https://www.ooedo.jp/presented/0200/index.html

BOOTHでも購入できるので、ご興味ある方はぜひ。

時代が変わって、私はもう同人イベントに出るようなものを作る予定は今のところないです。音楽もゲームもネットが中心となり、物理メディアを介在しなくなりましたので。

しかしながら、「モノ」の価値というものは未だに存在し、本来物理メディアというものはコンテンツの入れ物に過ぎないはずですが、今やレコードを聴く層もブームではなく定着したようですし、CDも復権しつつあります。それは、入れ物とそれをわざわざ設備を用意して聴くという行為に価値を見出す人々です。

洪水のように押し寄せてくるエンタメコンテンツを浴びるように摂取する時代だからこそ、その中から選びぬいた思い入れのあるコンテンツを丁寧に何度も繰り返し楽しむということが、これからのエンタメの楽しみ方じゃないかと思います。

それはなんてことない、原点回帰。

エンタメの洪水は供給側の都合です。いっぱいあるから選べなくてAIに選んでもらうなんて不思議な時代ですが、自分の好きをじっくり考えることはとても重要だと思います。その行為自体が実は結構大変だからAIに頼るわけですけど、日々をただ流してしまうのではなく、自分の好きなことにちゃんと向き合うということは自分を知ることだと思います。

同人ってそういう好きを自覚した人の集まりなんですよね。大江戸宅急便の200超の作品も時代によって好きの変遷があるでしょう。そして、変わらず好きなことも。

そういう「他者の好き」を体験するというのも、同人の面白さかなと思います。ひとりひとりに「好き」は存在し、自分以外の「好き」まで楽しめたら、それはとても幸せなことだと思います。

もちろん合う合わないもあります。それも含めて同人は面白いのです。