来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

フルーティーなコーヒーとは?


好みは人それぞれとは思いますが、それでもコーヒーというものに求められているのは「コーヒー」だと思うのです。 それは、10人中9人はコーヒーだと思うものを指すと思います。


おしゃれなカフェで遭遇する困ったものに「フルーティーなコーヒー」というものがあります。

こちらとしてはごく標準的な、標準の範囲から外れない程度のコーヒーを想定してコーヒーを注文するのですが、なぜかおしゃれなカフェではそこでイレギュラーなフルーティーな風味のするコーヒーを出したりするのです。


これは、コカコーラを頼んだらコーラのいちご味が出てきた。ぐらいの違和感をおぼえるのですが、おしゃれなカフェ的にはこれが標準のコーヒーとして出してくるのです。


コーヒーの派生として、「フルーティーコーヒー」的な名前の商品が存在して、それを欲してる人が指名で頼むのならわかります。しかし、このフルーティーな風味のコーヒーを好んで飲んでいるという人を私は知りません。


話は脱線しますが、私がコーヒーを飲み始めた20数年前。コーヒーは酸味の強いものが主流で、個人的にはミルクも砂糖も入れないととても飲めないものが多くありました。それが2000年も中盤ぐらいから、酸味が落ち着き、深煎りで程よい苦味の私好みの味に変わっていきました。まさに「時代が俺についてきた」感じです。


それが、ここに来てフルーティーですよ。 コーヒーにフルーティー。ちょっと意味がわかりません。冒険も結構ですが、それはあくまで番外編としてやってほしいものです。せめて、ちゃんとメニューで分けてほしい。


頼んだつもりもないフルーティーなコーヒー、飲んだ瞬間ほんとにガッカリします。このがっかりはカフェ500円のコーヒーがBOSSやジョージアだったときよりガッカリです。


とはいえ、もしかしたら私が時代遅れの可能性もあります。それならきっとコーヒーの味の変遷でフルーティーが主流になり、私の好きな酸味の少ない深煎ビターは隅に追いやられるのかもしれません。


もしそうなってしまうのなら、自分でコーヒー屋を開いてやります。 


ちなみに写真は御菓子御殿のフルーティーでは無い甘いものに非常に合う良いコーヒーです。