来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

ネット上とテレビでは温度が違うね。

派遣切り批判をあえて批判する | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20081212/119407/

 問題の本質は派遣切りをしている企業の体質ではなく、法制度にある。たしかに契約期間満了前に職場を追われる派遣労働者にしてみれば、理不尽きわまる差別行為となるが、現状の法制度のもとでは、違法ではない。一方、企業にしてみれば、あくまでも法律が定めるルールのなかでの判断だと言わざるを得ないだろう。

 情緒的な企業批判をしている暇があるなら、メディアは労働法制の見直し機運を高めるとともに、寒空に放り出されようとしている人々への経済的支援を政府に突きつけていくべきだ。

 厳しい国際競争をしながら、定められたルールのなかで雇用調整をした大企業に、情緒過多の非難を国中で浴びせることが、最終的にどのような結末につながるか。マスメディは思慮がなさすぎる。

 全くもってその通りだと思う。

 表面的に企業の問題に見えるが、企業は法の範囲で合理的に動いているだけだ。解雇された側は直接的に企業に切られたから企業が憎く見えるだろうけど、ほんとの問題はそこじゃない。さらに上の法制度に問題がある。会社が社員を守るだの、社員の忠誠心だのは幻想だったのだから、企業に「雇用は守るべきだ」なんて家族的なことを求めるんじゃなくて、冷静に対策を立てないと。

あと、はてブコメントの

RRD 派遣切りによる雇用調整は本質的には正しい。ただ、本来なら不安定だからこそ高収入であるべきなのに、賃金を叩き買う手法としてのみ派遣労働が機能していた。ここの矛盾が批判されてるのに、現実逃避。 2008/12/14

に同意。

解雇しにくいがために労働者に行くべき金が派遣会社に行っている。労働者派遣法をもっと問題視するべき。


労働者派遣事業wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%BE%E9%81%A3%E7%A4%BE%E5%93%A1