来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

エコが嫌いです。

日頃から「反エコ」と称している私ですが、そんな私がこれは良いエコだ!と思ったのがこれ。

水なんて流すから臭うのだ! 常識破りに超衛生的&エコな「消臭式無水トイレ」 : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン), ガジェット情報満載ブログ
http://www.gizmodo.jp/2009/09/post_6104.html

人間(哺乳類)は小便をアンモニアではなく、尿素として排出するんですね。でも、この尿素に水を加えてしまうと、空気中や便器に付着しているバクテリア(細菌)が活性化してしまい、尿素が分解されて、あの臭いアンモニアに変わってしまうので、だかろこそ敢えて水を使わないトイレだと、究極の消臭効果が得られるという仕組みだったのであります。

素晴らしい。これなら確実に環境に優しい。なのに…

「消臭式無水トイレを紹介しに出向きますと、まぁ担当者が年配の方であればあるほど、ほぼ間違いなく、そんな物は信じられないって反応が返ってきますね。

という常識、先入観にとらわれた反応。あほですか。


で、実際エコ活動とか言ってやってることといえば、テレビ局がやってるこんなこととか↓


キャップリサイクルプロジェクト
http://www.qab.co.jp/ecology/

ペットボトルのキャップは現在“燃やすごみ”として焼却されていますが、1kgを焼却すると、3.15kgの二酸化炭素が発生します。キャップは400個で約1kgとなり、1kg=\10での買い取りとなります。

キャップを集めるコストを完全に無視。

Q & A よくある質問
http://www.qab.co.jp/ecology/faq

Q:どこで回収しているの?
A:QABで回収しています。郵送または直接持ち込んでください。申し訳ありませんが、件数が非常に多く、こちらから回収には伺えません。

1kgのキャップからとれるガソリンの量が1リットルと仮定しても、普通乗用車で市街地を10km走ればその分は吹っ飛んでしまいます。封筒に入れてご丁寧に梱包されて郵便で送られたり、感化されちゃった子どもがキャップ10個(約25g)持って親の車(約1t)で50km走ってテレビ局に持って行ったりするわけですよ。

ご協力のお願い
http://www.qab.co.jp/ecology/cooperation

3 汚れていたら、簡単に水洗いする等してから送ってください。

水はたいした資源ではないという認識みたいです。

これがエコですって。

キャップ持って行く人は「良いことしたなぁ」なんて思ってるのかもしれないけど、基本的に人が何かを「する」と必ずCO2は発生する。だからCO2削減のためになにかを「する」のは間違いで、いかに「しない」かを考えなければいけない。最初に紹介したトイレは水を「流さない」。


結局、世の人々はCO2のことを自ら調べるなんてしないし、なんとなく周りがエコって言ってるからそれに乗っかってるだけでなーんにも考えていないし、企業は消費者が本気でCO2削減なんて始めたら収益がた落ちだから、テキトーなこと言って今をやり過ごしているだけ。


私のエコ嫌いが変わるのはいつになるのやら。