来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

目指すべきは『丸投げ』

ココイチの廃棄を販売した業者の問題での新聞記事の論調と新聞が取り上げている市民のコメントが『廃棄「丸投げ」が不正の温床』『スーパー側もチェックすべき』とありました。

何か問題があったときに、あれやこれや後出しで言うのは簡単です。しかしこの「丸投げするな」「チェックしろ」というのは同意しかねます。

 

丸投げ - Wikipedia

丸投げ(まるなげ)とは、官庁企業が、自らが行っていた業務、あるいは行おうとしている業務を、他の企業や団体等へそのまま業務委託することをいう。委託側は、丸投げによってバックマージンを得ることができる。また、仕事を他人に全て押し付ける意味でも使われる。

 リソースが足りないためのアウトソーシングならともかく、ココイチは廃棄業者ではないのだから廃棄を廃棄業者に任せるのは当然であり、それを丸投げというのは筋違い。

一部業務を他者に任せることを「丸投げ」というのであれば、それは一般的なビジネス自体が「丸投げ」そのものであり、それを避難するのはビジネスの否定でもあります。

 

そして、なにかにつけて「チェックしろ」という人は確認という仕事がどれだけ重いか全然わかっていない。なによりわかっていないのは「チェック」は専門のスキルが必要ということです。

 

自分にできないことを専門の人にお願いするということは、自分にはそれをチェックするスキルが無いということです。だから基本的には信頼する他ありません。

 

目指すべきは『丸投げ』なんです。

チェックなんてやり始めたら、人間の不安は底なしですから無限にチェックしなければなりません。

だから考えるべきは「チェックする方法」ではなく「チェックをせずに済む方法」なんです。結果としてどちらもチェックシステムが必要になりますが、仕事をするのは「楽をするため」というアタリマエのことを忘れがちな世の中なので、考え方を誤らないでほしいなと思います。