ファン一人一人が純粋な商品のクオリティにのみに対してお金を支払うのが健康的だし、ある方向へのクオリティを高めれば黙っていてもファンは勝手にCD・グッズを購入する。だからアーティスト側が真っ先にする事は「活動の資金源になるので買ってくれ」というみっともない発言ではなく、CDやグッズのクオリティを高める事だ。
「良い物を作れば売れる」でググッていただければいくらでも記事が出てきます。
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僕はファンがもっと気軽に作品の良し悪しのみでCDやグッズを購入するかどうかを決める事が出来る空気を作っていくべきだと思う。
この考え方、実は「バンドにお金を落とすべきだ」と同様、独自の論理で購入理由に制限をつけてることには変わりありません。
私も以前は、音楽は純粋に「作品」として評価すべきだと考えていました。しかし音楽というものの持つ機能は「作品」だけではないのです。このように音楽の機能を単純化してしまうと、結果として音楽を殺すことに気付きました。
人がモノを買う理由は様々です。もちろんクオリティが良かったからもありますし、応援したいから、記念に、ノリで、付き合いで等いろいろありますが、一つ言えることは、モノを買う理由(買わない理由)を他人にどうこう言われる筋合いはありません。
人がモノを買うのには、買う雰囲気とタイミングが重要です。クオリティというものは買う理由のひとつに過ぎず、それだけでモノが売れるほど簡単ではありません。
だから、バンド(アーティスト)はファンに向けて、もっとこれからの音楽活動のためにグッズを買って欲しいというメッセージを素直に伝えるのです。買うか買わないかは個々の自由です。
そして、買ってくれたファンに感謝して次のライブやグッズの用意をする。
それが好循環になればみんな幸せというだけのことです。