来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

日本語のバグについて

「病院に行く」「眼科に行く」「皮膚科に行く」みたいに言いますが、歯科だけは「歯医者さんに行く」と言われることが多いように思います。

これなんでかなと考えたのですが、私の思う理由はふたつ。

ひとつめは、歯医者は小さい頃から通うことが多いので子どもに使う言葉として。

ふたつめは、「歯科」は読みが「しか」の二文字では雰囲気的に物足りないというものです。

「歯科に行く」というのは、どうにも締りがないと言うか、なにか足りない。「しか」は「鹿」ともかぶるし。

最近、こういう日本語のバグみたいなものがよく気になります。

「味わわせる」か「味あわせる」か、みたいな。
ちなみに正解は「味わわせる」なんですけど、字面も響きもしっくり来ません。正解なのに。

「求人募集」や「セキュリティ対策」も、日本語の「なんだか足りない感」というバグのせいだと思うんですよね。若い人のことを書くときには、年齢に「弱冠」をつけたがるとか、それも足りない感のせい。

こういうの、不思議だなぁと思うのです。