来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

一点だけ、良かったと思うこと

新型コロナ、オリンピック周りで政府がいかに残念かということが露呈してるわけですが、一点だけ良かったと思うことがあります。
それは戦時でなかったことです。こんなに残念な意思決定しか出来ないのですから、戦時ならさぞ残念極まりない惨状になったことでしょう。
政府に限らず、未だ日本はまともに情報を活用していません。情報とはなにもコンピューターに入っているものというわけではありません。過去の経験なども含めてです。
情報自体には色がついていません。
「100万人が疫病で死亡した」ならそれはその言葉通りの意味しか無く、それに人それぞれが「悲惨」とか「多くの人が」とか色をつけていくわけです。
しかし、日本は情報に付随する「色」ばかりを重視して、本来の情報を軽視します。情報を軽視するから実現の可能性を計算せず「あってはならない」とか「0運動」とか言い出し感情で動き、結果的に成果は出ないのです。
矛盾してるようですが、感情を大事にしたいのならまずは感情を排して情報をフラットに見る必要があります。
専門家の発言が冷たく見えるのは感情がないからではありません。感情と情報を切り分けているだけです。
国の中枢にあるいい大人が、情報を直視できず感情に振り回されている姿はただただ情けなく、なんでこんなになっちゃったんだろなと不思議でならないのです。