よく県庁のカフェに行くのだけど、省エネのためか、廊下の半分ぐらい照明を切っています。薄暗く陰気で、正直仕事をする場所には思えない雰囲気です。
以前水道局に寄ったときも、お昼時間にオフィス内照明をすべて切っていたのには驚きました。おそらくそこにいる職員は当たり前のように思っているかもしれませんが、異常です。
コスト削減のやり方としてこういうのはとても下手くそだなと思うのです。こんな薄暗い場所に仕事で毎日通う人たちの仕事へのモチベーションが上がるはずがないです。
人の感情なんて天気が良ければ上機嫌、雨が降ったら憂鬱。その程度で簡単に左右されます。
部屋を明るくするだけで気分も明るくなるものなのです。とても簡単、照明がLEDに変わった今はコストもそれほど大きくありません。
それなのに、役所のコスト削減方法は前時代的。省エネ頑張ってますアピールにはなるでしょうが、そのコスト削減分以上に職員にかけている潜在的精神的負担はかなり大きいでしょう。
生産性で言えば、そんな照明でのコスト削減なんて、精神疾患による休職者が増えれば余裕で吹っ飛ぶ程度の金額でしょう。
そもそも、厚生労働省が事務所衛生基準規則で明るさを規定しています。それを「仕事してる場所だけ、仕事してる時間だけ明るければ良い」と捉えるのであれば、規則的には準じていても人間に対して作る職場環境としては大間違いです。
日本がこれまでやってきたコスト削減は表面的で、働く者たちの給与や健康、時間を奪い達成し、結果としては潜在的大きく生産性を落としてきました。それはGDPに数字として出ています。
いいかげん、「こまめに電気を消す」みたいな「やってる気になる」だけで損失の多い無駄な努力はやめてほしいです。