来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

言葉の意味に鈍感になるな。

私が昔、地元沖縄を嫌いになった要因に方言があります。


沖縄で「シナス」「クルス」という言葉がありまして、漢字で書くと「死ナス」「殺ス」と非常に物騒な言葉なのです。しかしこれを沖縄の人間は「叩くとか軽い意味だよ」と簡単に言うのです。私からすれば、これら「シナス」「クルス」という言葉を「ほんとうの意味じゃないから」「冗談だから」と軽々しく使うというその感性が信じられません。

他にも沖縄方言は他人を貶す言葉が無数にあり、まるで方言がそうしたことに特化してるかのごとく感じられとにかく嫌いでした。だから汚い沖縄方言を使う人とは距離を置き、私自身も沖縄方言を使わないように生きてきました。


ゲーム用語に「人権」という言葉があり、キャラが弱かったりすると「人権が無い」なんていう言い方をします。これはゲームという内輪の世界なら構わないと思います。


しかし怖いのは、そうやってスラングとして使っていくうちに本来の意味を忘れてしまうことなんです。そうなると、この言葉をスラングとしてゲーム世界の外でもうっかり使ってしまうのです。


外では「そういう意味じゃないんで」と言い訳は通用しません。 


若者のスラングは強く過激なものが多いです。おそらく沖縄の「シナス」「クルス」も元々は若者言葉でしょう。


「シナス」「クルス」という言葉を平気で使う沖縄県民が説く「平和」に説得力がありますか?



言葉はよく考えて使う必要があります。