来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

地上波放送がなくなる日

最近、TVerに見たいテレビ番組がないと不快に感じるようになりました。
この感覚は20年ほど前、頑なに携帯電話を持たなかった友人に対しての不快感と同じものです。

どういうことかというと、以前まではネットでテレビ番組が見れるというのは「便利」という感覚でした。テレビでしか見られない番組がネットで見れるとは得だなと。それが、ネットでテレビ番組が見られるのが普通と捉えるようになると、ネットにない番組の存在、見たいのに見られないことが不快になるのです。

友人の件もそうでした。最初はケータイ持ってると連絡取れて便利だねーぐらいのものだったのが、皆が携帯電話を持つようになると、持ってない人と連絡をすぐ取れないということが非常に不快に感じられるのです。携帯電話を持たない友人本人は、携帯電話の利便性を使わないがゆえに理解できないのです。

結局その友人も後々携帯電話を持つのですが、そのとき放った言葉が「便利だなw」でした。


こうなってくると、テレビ番組はネットで見れないだけでその番組が不快感を持たれるようになるのです。さらに言えば、ネットにない番組というのはこの世に存在しないものとなります。 

ここまで来ると地上波の番組はネットで放送せざるを得なくなります。となると、地上波番組をテレビで見る必要が更になくなる。

NHKの受信料の問題はこれまでずっと色々ありましたが、それが解決する前にチューナ内蔵テレビが売れなくなり地上波やBS・CSが維持できず消滅し、問題の存在自体が無くなりそうな気がします。誰もチューナー内蔵テレビを持ってないのでは「受信料」は取れませんから。


私はラジオを自宅で聞く際はRadikoで、ラジオは持っていません。有料会員になれば全国各地のラジオが楽しめ非常に快適です。
民法サイマル放送は未だ始まってませんが、時代の流れに逆らえるわけがないのでサイマル放送も時間の問題でしょう。(NHKはなにげに「NHK+」というアプリでサイマル放送すでにやっています)