来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

懐メロ・レトロゲーム問題

2000年代も1/5が過ぎました。通り過ぎた時間は全て過去となり積み重なっていきます。

最近だと”懐メロ”という言葉が90年代の音楽に適用されたり、ゲームセンターCXの”レトロゲーム”の定義”ハード発売から20年経過”に則ってPS2レトロゲームに認定されたりしています。

そこで起こるのが「90年代の曲は懐メロじゃない」とか「PS2はレトロじゃない」という声です。

レトロ
[名・形動]《retrospectiveから》懐古的であること。古いものを好むこと。また、そのさま。「―なファッション」「―ブーム」「―趣味」

「懐かしい」や「レトロ」は当然人それぞれです。しかし、「懐メロ」「レトロゲーム」言葉の発生した当時は特定の時代を指すワードだったはずで、それが時を重ねるにつれ範囲が広がり定義としての意味を失ってしまっています。

 これを回避するためには明確に年代を指定するべきだと思いますが、「懐メロ」「レトロゲーム」という言葉に付随する郷愁が失われてしまうため、なんとも言葉って難しいなって思います。