来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

汚い字が好き

90年代以前のマンガは、よく作者がコマの外にウンチクや漫画に関係ないことを手書きで書いたりしてました。
そのコマの外の落書きに「作者はこの世にほんとに存在するんだな」と思えて結構好きでした。
バスタードの萩原一至先生はよくコマの外に色々書いていましたが、何より驚いたのが字の汚さです。

あの美麗な絵を描く人が書く字の汚さ。このギャップが面白かったのです。漫画の中に出てくる書き文字はめちゃくちゃ綺麗。なのにやっぱり字は汚い。
ということは、書こうと思えば綺麗に書けるはずなんです。だけどあえて綺麗に書いていない。
こういうこだわりに人間味を感じるのです。
だから、私は綺麗な字よりもクセがある字が好きなのです。