来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

「死ねばいいのに」で現実に人が死ぬ世の中になるのかも

元特捜検事が警告!裁判員制度は破綻する (ゲンダイネット)
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/13gendainet02039501/#

新制度の最大の問題は、昨日まで全く普通の人が、人の生き死にに関わる量刑判断を下すことです。

人間は自分の生活に直接関係ないことにはメチャクチャ言います。テレビドラマ見てて「この犯人むかつく死ねばいいのに」みたいな。テレビドラマはフィクションですが、実際、裁判員制度での死刑判断と、テレビドラマ見たときの「死ねばいいのに」との違いを、裁判員に選ばれた人はちゃんと理解できるでしょうか。主観と客観の違いを理解し、自分の感情を切り離して、自分の頭でものを考えることが出来る人はかなり少ないんじゃないかと思います。

死刑と決めたとしても目の前で執行されるわけではないし、知ろうと思わなければ執行されたかどうかすらわからないはず。トラウマになることもそうそうないでしょう。
仮に裁判員制度が定着して10年もすれば、死刑を選択した裁判員経験者が増えてきて、死刑にする心理的ハードルは格段に下がり、ごく普通のことになってしまうでしょう。

相悪いから「死刑」みんなが死刑って言うから「死刑」なんとなく「死刑」めんどくさいから「死刑」

怖いね。