来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

残念な文化保護

とある沖縄の文化の継承を訴えるための展示イベントを見に行きました。

結論から言うととても非常に残念なイベントでした。

文化の継承を!と言いながら何が文化として貴重なのか、継承する必要性があるのかを言語化せず、要約すると「このままでは文化が途絶える!だから補助金の文化事業でイベントしました」とだけパンフレットの冒頭に書かれていました。

 

特に私が気になったのは、文化と言いながらその歴史に全く触れていないこと。いつ誰からその文化が始まり、どのように継承され技術が確立、変化していったなどの記述がパンフレットにも会場にもありません。

その上酷いのが、パンフレットに載っている作品の写真には制作者の名前もプロフィールも載っていません。これでは誰からその技術を継承すればいいのかもわかりません。

 

会場で流していたビデオの出来も中途半端、会場のスタッフ、関係者らしき人は結構いるのに、来場者に説明をするわけでもなく内輪で雑談してるだけ。

 

私の見立てでは、それは文化継承に値しないものです。おそらく関係者も本気で継承するべき文化なんて考えてないです。歴史を掘り下げないし、出来ない。それが証拠です。ただの補助金目当て。

 

こういうことするから沖縄の文化は駄目なんです。ほんと呆れます。