神野オキナさんが沖縄のサブカルの歴史をまとめてた記事を見たので、昔のことを思い出しました。私が初めて同人誌というものを知ったのは中学2年のときに、学校の図書館になぜかあった聖闘士星矢のコピー誌。実はこれ同級生のひとつ上のお姉さんが描いたものでした。絵柄はオリジナルの車田正美とは違うちょっと少女漫画寄りで、そこがまた魅力的に見えました。その後、私は18歳のときに友達とNEXTという同人サークルを立ち上げて、同人誌を作り始めます。私も二次創作漫画を描いていました。沖縄も90年代は同人誌のクオリティが本当に高かった。スペースで売り子をしているきれいなお姉さんたちが、ドラゴンボールやサムライスピリッツの同人誌を描いてるのです。1998年頃ぐらいから同人誌即売会の規模が大きくなって、スタジオYOUが沖縄コンベンションセンターで開催するように。2000年には本家コミケが沖縄でリゾコミという即売会を開催しました。
ただ、2000年以降は同人誌を作り売る人は減っていきました。かわりにコスプレイヤーとアクセサリが激増。イベントの求められ方が変わってきたのです。ネットの隆盛もあり、同人誌などのコンテンツの中心はネットに移ったのでしょう。今は地方在住の漫画を描く人や絵師は最初からネットで発表しています。そういう人たちはの多くは即売会イベントには出てません。下手するとそうしたイベントの存在すら知らない。あの、地方の片田舎の同人誌即売会で面白い同人誌に出会う感動。描いてる人が同じ地域に住んでるんだという嬉しさ。それがなくなってしまったのは個人的に残念です。