来兎の研究室跡地にして雑文置き

作曲家、来兎の雑記です

AIアートスクール

Twitterで見かけた「AIアートスクール」なるもの。

子供に生成AIで絵を作らせて、それを自分で描いたと思わせる学校というもので、さすがに誰かが作ったネタだろうと検索したら実在しました。

これは本当にひどい。AI云々が問題ではなく、なんのスキルアップにもならないことを、まるで自分がすごくなったように見せるというのが悪質。


生成AIが登場してわかったことは、結局それを使いこなすには相応の能力を人間が持っていないとAIのポテンシャルを出せないということです。

今は謳い文句として「AIは才能がなくても絵(曲)が書ける」というた感じなものをよく見ますが、それは確かに作れはします(書いてはいないけども)

ただ、良いものがどうかといえば、多くは単に「作っただけ」程度ものでしょう。それは、とりあえずなにかあればとフリー素材を貼り付けるようなものとなんら変わりません。

AIの罪深いところは、その生成した絵や曲を「自分が作った」と勘違いする人がいることです。AIアートスクールでは広告で「描いた」と表現してますから、生徒に生成した絵を「あなたが描いた」と伝えることで努力せずに虚栄心だけを肥大させます。

一度こうした経験をしてしまえば、自らの手で時間をかけて上達していくという過程は「コスパが悪い」のでやらないでしょう。子供の頃の伸びる時期にそんなかたちで経験する機会を奪うのは罪と言って差し支えないでしょう。

 

前述した通り、AIを使いこなすためには人間に相応の能力が必要です。それを理解し努力したやつ者だけがAIを活用しさらなる高みに行けるでしょう。

虚栄心を満たすためのAI使用は麻薬のようなもので、更生は困難を極めるでしょう。

 

毒にも薬にもなるAI、個人的には中学生までは使用はプログラミングに限定するなど、用途を極力絞ったがいいと思います。