最近、小さいときのことをできるだけ詳細に思い出すことに挑戦しています。
今は小学生のときのおばあちゃんの家を思い出しています。
この家は公園を作るために立ち退きとなったためすでになく、周辺まるごと公園になってしまったため面影も一切残っていません。
思い出したこと。
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小さな門。その右横には7台分ぐらいの貸駐車場があり、駐車場の奥には車庫と、叔父さんの住むプレハブ。
門から入ると右には小さな花壇があり、そこにはゴーヤーが育てられている。
門から3メートルも入ると目の前には目測8メートルぐらいのヤシの木。でかい。
そのヤシの木につきあたり、左には7段ほどの階段。この階段を降りると左手におばあちゃんの家の玄関。
そこには、いつのまにか居着いてしまったらしい私より年上の猫「タマ」が居て、私はよくタマにポテトチップスコンソメ味をあげていた。それをタマはパリパリ音を立てながら美味そうに食べていた。
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…そんなことを思い出してみたのも、小説づくりの一環というか練習みたいなものです。
直接小説にはならないのだけど、思い出してみるだけでも十分に面白い。
こうした記憶が人間の数だけあるんですよ。そう考えるだけで、目の前を通り過ぎる人々に俄然興味が湧きます。でも実際はなにも聞けませんから、勝手に想像するのです。
ほんと安上がりな趣味です。