来兎の研究室跡地にして雑文置き

作曲家、来兎の雑記です

学校の先生は頑張っている。けど。




先日神保町の三省堂書店をじっくり周りました。

三省堂書店 神保町本店

5階の教師向けの教育指導本のコーナーがかなり充実していていました。その範囲も多岐にわたり、私が前から気になっていた「自由な感想がかけない作文はいかがなものか」「先生のITスキルでプログラミング教育できるのか」などもちゃんとそれを危惧した本がすでにあるわけです。

こんなにたくさんあるわけですから、良い教育をしたいと思っている教師はちゃんといるんだなと思いました。

でも、おかしいのです。その多くが義務教育のための本ですから、このノウハウは本来学校に蓄積され共有されるべきで、市販されてこんなにたくさんの本棚を専有するほどの状況はちょっと異常じゃないかなと。

教師がプライベートの時間とお金を割いてまで本を買い勉強するのは素晴らしいですが、これでは教師のあたりはずれの差が大きく開いてしまいすごく怖いなと思ってしまいました。こうした熱心な教師によって全体のレベルが上がるなら良いかもしれませんが、私の感覚的にはそうはならない気がします。

教師のスキル向上も、授業時間だけで勉強が成立せず塾に頼っている学校の生徒に近いんだなと。

つまりは、システムに欠陥があるのに現場の個人レベルががんばってどうにか体裁を保たせている状態。

優秀な先生ほどそうしてしまうだろうけど、この状況の責任は上にあるのだから現場の無理で解決するやり方は長期的には良くないと思います。