来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

PCのない時代の作家の凄さを思い知る

私の職業は作曲家で、ゲームやアニメ、CM音楽などを作っているわけですが、それが出来るのも電子楽器とコンピュータという文明の利器があって成立するのです。

コンピュータの中にアプリで電子楽器を仮想で作り出し、それがとてもリアルな音でなってくれる。録音をせずとも音符を並べていけばすぐに再生して制作状況を確認できて、すぐに修正ができる。それらのテクノロジーに頼っているから私は仕事にできているのです。


最近小説を書き始めたのですが、これも音楽と同様でした。

実際に描き始めてみると、こまごまと資料が必要になります。それを必要になったときにGoogleで検索すれば、だいたいのことはわかります。
登場人物が増えると、主人公と脇役の年齢差を考慮し、その生まれ歳や過去のエピソード設定を大まかにでも管理しておかないとあとから整合性が取れなくなります。そのためにざっくりgoogleスプレッドシートで年表を作ります。

執筆用のツールは検索して色々調べたのですが、高度なツールはかえって混乱するので、nolaという小説執筆用のwebサービスを利用しています。

https://nola-novel.com/

執筆モードだけでなく登場人物や世界観、プロットの管理、アイディアを書き留めるメモなどが一元管理できるので、年表以外はすべてここに書きなぐっています。

おかげで私のような素人でも小説を書くことが出来るのです。

ここまでやって思うのが、やはりPCのない時代の小説家のことです。資料探しから執筆まで紙でやるなんて到底考えられません。昔の作家は凄すぎます。私には絶対ムリだと自信を持って言えます。

私は20歳ぐらいのときにテクノロジーを使い倒して生きていくんだと決めたので、これからも便利な技術を利用しまくって新しいことに挑戦していきたいと思う所存です。