来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

「偉い人」と「偉そうな人」

暴言と知性について (内田樹の研究室)
http://blog.tatsuru.com/2011/07/05_1924.php

人間が目の前の相手の社会的能力を低下させることによって獲得できるものは一つしかない。
それは「相対的な優位」である。
松本復興相がこの会見のときに、最優先的に行ったのは、「大臣と知事のどちらがボスか」ということを思い知らせることであった。
動物の世界における「マウンティング」である。
ある種の職業の人はこの技術に熟達している。
大臣のくちぶりの滑らかさから、彼が「こういう言い方」を日常的に繰り返し、かつそれを成功体験として記憶してきた人物であることが伺える。
それ自体はいいも悪いもない。
ひとつの政治技術である。

ほんと、松本元復興相の行動は「マウンティング」感アリアリでした。内田さんも言及しているように、この人は日頃からこういう風に恫喝して上り詰めたんでしょうね。

しかしながら、「偉い人」と「偉そうにする人」似て非なるもので、「偉い人」は「偉い」行動をする人で、だからこそ尊敬されます。でも「偉そうにする人」は地位に「偉い」が付随すると思ってるので、その地位に就いたら次の目標はその役職(地位)がすべきことでははく、さらに上の地位に就くことなわけで。

東北放送はよくぞあの映像を放送してくれましたね。
ネットの普及もあり、議員さんは旧来のやり方は通用しなくなったこと早く気づいて欲しいです。