来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

コンテンツが古くなれない時代


興味深いポストを見かけました。

今の若い世代は絵の古さを気にしないらしいです。

 

これ音楽でも感じていることで、いわゆるゲームの「ピコピコサウンド」はレトロゲームの象徴として使われることが多かったけど、今ではチップチューンという音楽の手法のひとつとして捉えられて、レトロというイメージから離れつつあります。

 

考えてみれば、「古くなる」というのは時間経過によるものですが「古く感じる」というのはそのコンテンツや事象にアクセスできなくなることで記憶が薄れゆくから起こるものです。

 

今やコンテンツはネットで手軽にアクセスできるものであり、漫画もアニメも音楽もゲームも映画もテレビ番組もネット上に存在すれば時代関係なく扱われます。

 

「あのアニメまた見たいな」と20年前のアニメもU-NEXTで検索すれば即見れてしまうのです。

 

2000年以降の生まれの人からすれば「懐かしい」の感覚はそれ以前の人とはかなり違うかもしれません。

 

「寂しい」という感情も距離が離れ会えない話せないことから芽生える感情ですが、地球の裏側へもスマホで気軽にビデオ通話できる今では寂しくなることさえ難しいかもしれません。

 

コンテンツ制作というものは受け手の感情を刺激するためのものです。

その感情への刺激の仕方はかなり変わってくるんでしょうね。