来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

「感動の実話」であって欲しいという気持ちはなくはない。

小説を読み、考えるを続けてるので頭が段々と小説脳になってきました。妄想は最高の趣味ですね。
今も小説の書き方の本なんか読んでるんですが、これってある意味ネタバレみたいなところがあって、話の核となる部分をどう描くかとか、キャラに何をさせるか、物語のバランスを崩し修復する流れとか、そんなテクニックが書かれてるのです。
ドラマや映画の撮影風景を見てる感覚とでも言いましょうか。わかっちゃいるけど作りものなんだなと思いしらされるわけです。
身体の隅々まで作品の世界にどっぷり浸かりたいタイプの人は、こういう本は読まない方がいいかもしれません。
作りものなんだなと分かっていながら、本当は世界のどこかに彼らはいる(いた)のかもしれない。そんな読後感に水をさしてしまう感はあります。
それを考えると「ノンフィクション」を売りにする作品というのもわからなくはないんです。実際に登場人物存在する(した)のだから。

そんなことを考えながら、まだまだ私の妄想は膨らむのです。