来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

ビジネスで失敗する人の10の法則

 コカ・コーラで1982年から1994年まで社長を務めた、ドナルド・R・キーオの書いた本。キーオ曰く『必ず成功する方法はわからないが、必ず失敗する方法はわかる』”成功本”ではなく”失敗本”。

 コカ・コーラという世界的企業で起こった失敗の話が中心だが、その”失敗のする方法”は会社の規模に関係なく、私の身近な組織にも感じられる例ばかり。さりげなく最近のエコを批判してるところなんかも私的に好印象。

会社に限らず組織を運営する人は読むといいよ。

印象的なところ

P129

 専門家はたえず、「リエンジニアリング」を行っている。主に、言葉を対象にするリエンジニアリングだ。最近、従業員の「ディハイアリング」が必要だと力説している人がいた。

 「問題」がなくても、モノは言いようで無理矢理「問題化」することが出来る。人びとに不安を植え付けて作り出す怪しげな環境ビジネスや健康ビジネス。中には詐欺まがいどころか詐欺そのものも多い。
 コカ・コーラの「幸福」を追求するコンセプトは非常に好感が持てる。コカ・コーラマクドナルドを攻撃する人は多いが、それは自己管理の問題であり、カロリーや糖分を摂りすぎるのが体に悪いのは当たり前だ。30日間3食マックだけ食べてたら体を悪くしたなんて言うのは

P181

 一九七〇年にチクロ騒動が起こったとき、科学者の多くはチクロに発癌性があるとの主張に懐疑的だった。実験胃使われたチクロの量が異様に多かったからだ。癌になったというマウスは、人間でいえばチクロ入りの飲料を一日当たり七百本飲んだのと同じ量を投与されている。癌になる前におぼれ死ななかったのが不思議なほどだ。それでもチクロは使用禁止になり、サッカリンが代わりに使われることになった。

 これと同じで、恣意的で、悪意丸出しだ。そりゃ醤油一リットル飲めば死にますよ。


 悲観・不安を悪用したビジネスが反乱してるけど、私は微々たる力だけど「音楽」で「幸福」を示していきたい。

ビジネスで失敗する人の10の法則
ビジネスで失敗する人の10の法則山岡 洋一

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