来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

ビッグモーターの件で思ったこと

ビッグモーターの不正問題。基本トップが悪いに決まってるのだけど、私としてとても不思議なのは、なぜ社員は黙って従うのかということ。
常識的に考えて犯罪行為であることを、上から命令されたら自分には全く責任が無いと思って犯罪に加担してるのだろうか?そこがどうにも理解できない。

他人の車を傷つけて金を取れば犯罪である。「生活がかかっているんだ」というのが理由なら、オレオレ詐欺だって同じ理由が成り立つ。

私ならそんな会社すぐに辞める。実際に上に納得がいかないときはそうしてきた。

じゃあ、ビッグモーターの社員はなぜ辞めないのか?それは、仕事を辞めたことがないからじゃないかと私は推測している。
世の中の多くの人は真面目で、学校や仕事を辞めたことがない。辞めるということは失敗で敗北だから。
でも、人生はどこかで辞めるという決断をしなくてはいけないことがある。
辞めるという行為をネガティブに捉える人なら、ビッグモーターのようなひどい会社であっても辞めることができないかもしれない。

 

辞めるということには勇気が要る。想像していた未来が見えなくなるし不安も大きくなる。しかし、ビッグモーターのような会社に居続けることで描いている未来は見て見ぬ振りをしてるだけであり、消極的に犯罪を肯定し、加担している。自覚はないかもしれないが共犯である。

正義感で内部告発するのもいいと思うが、悪い人間というものは、その程度で変わることはない。

自分がまともな人間である自覚があるのなら、悪い人間からは早めに距離を取るべき。それだけで悪い人間が増長するの少しだけ減らすことができる。
それはもはや社会貢献と言っても差し支えないだろう。自分を誇っていいし、褒めまくっていい。


辞めることはネガティブなことではない。単なる未来の方向修正に過ぎないのだから。