来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

偽らなくてもよかったのにね

インテル入ってる」のナレーションでおなじみショーンKさんが経歴詐称してたとのことですが、これが詐称というレベルを超えていて、もはや架空の人物状態で非常に興味深いものでした。

Blogの「なりすましにご注意ください」という記事が、実に味わい深い響きです。

http://seank.exblog.jp/24657863/

ビジネス関連の人で擁護する記事が出てこないことから、多分そっちの実績は殆ど無いのでしょう。

彼の風貌、語り口はまさにその架空の「ショーンK」という人物そのものでした。まさに「人は見た目が9割」です。


世の人々は「騙された」と思ってるでしょうけど、この詐称って一番騙したかったのは自分自身でしょう。
その詐称した経歴こそが、本当になりたい自分であり、間違った形でそのなりたい自分に近づいた結果が今回の経歴詐称なのかと。

こういう人は「仕事がデキる人」になりたいんじゃなくて、「仕事ができるように見える人」になりたいんですよね。

しかしこの方、そのなりたい自分になるための努力は結構してるように見えるので、最初っからその経歴になれるように正面から努力すれば、詐称せずに済むぐらいの経歴になれたんじゃないのかなと。
というか、むしろ変に華々しい経歴なんかなくても、十分に活躍するフィールドはあったんじゃないかと。

努力の方向性は間違えないようにしないといけません。