来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

願望は所詮願望

「30代の4人に1人が結婚願望なし」というニュース記事を読んだのだけど、よく使われるこの「結婚願望」という言葉、アンケートを取ること自体は世相を見るという意味があるけど、個々人レベルでは大した意味はない。

 だって、願望があろうがなかろうが、結婚する人はするし、しない人はしないから。

 私自身、結婚前に結婚願望というものはなかった。将来設計みたいなことを考えたことすら無かった。そういう私も、今の妻と会って9日で結婚しようと決めた。願望があったから結婚したわけではなく、良い相手がたまたまいたから結婚した。未来のことなど誰にもわからないのだ。

 「あった」願望で言えば、ナムコに就職したかった。でもそれは叶わなかった。正確に言うと、願望はあるのになにも行動しなかった。「ナムコに入りたい!」と思うだけで、履歴書ひとつ送っていない。

 人生を動かすのは願望ではなく、幸運に恵まれるかと行動を起こすかのふたつだ。でも、今は幸運にも恵まれないし、行動もしない時代だと思う。


 その結果が世相に「願望」として反映されるだけ。