来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

事象とその影響

一国のトップが命を落とす事件が起こりました。


それから2ヶ月ちょっとで、何故かこれまで表沙汰にならなかった事件や問題が次々と露わになり、まだまだ出てきそうです。


善か悪かは置いといて、事実として統一教会と深い関係があった。オリンピックで不正があった。拉致問題を政治的に都合よく利用していた。そしてそれらを権力で各所に圧力をかけ隠していました。


その圧力が消えてしまった今、言いたくても言えなかったことを大声で叫びたい人はたくさんいることでしょう。


民主主義というものは「嘘をつかない」「法を守る」という前提があると思います。そうでなければ何も約束できませんから。しかし事実として嘘を重ね、法を守らないトップに上り詰めた者が私欲のために振るうことに対して民主主義的、平和的な解決法が存命のうちに果たしてあったのだろうかという疑問があります。


「暴力はいけない」という共通認識は、社会が正常に機能しているのなら誰しもが納得するでしょう。しかしそれが社会が、政治が機能不全に陥り暴力の抑止が政治家に都合良く使われているとすれば、市民はそれこそ政治家が言う「あらゆる手段を尽くす」それも「超法規的に」せざるを得ない。そんなのどこの国も同じです。


とはいえ、私としては判断はまだ保留です。なにがどうだったのか数年後には評価が固まってくると思うのでそれを待ちたいと思います。