来兎の研究室跡地

作曲家、来兎の雑記です

人は育てられない

最近めろこ。と話してて、そうだなぁと思ったのが「人は育てられない」ということです。

これまで色々と人材育成的なことをやってみました。しかし、なにひとつ上手くいきませんでした。その原因は「人は育てられる」という思い込みにあったのです。

 

どういうことかというと、人が育つかどうかはその人が能動的に動くかなのです。どんなにうちにノウハウがあったとしても、それを教えても受動的な人は伸びない。

 

振り返ってみれば、そんな当たり前のことに全然気づかなかったんだなと。

ただ、気づかなかった理由というのもあります。それは、人に恵まれていたということです。

NEXTというサークルをやっていた頃からメンバーが優秀で、個々の能力を発揮していました。その後所属した組織や関わった人はみんな出来る人でした。

だから、売れるとか成功するかはともかくとして、誰でも最低限やるべきことをはやるだろうと思っていたのです。しかし実際は違いました。

 

世の中の多くの人は受動的だったんです。私はそういう人たちも才能があると思ったら色々サポートしてきました。将来を期待してその費用はこちら持ちで。

しかし、それも良くありませんでした。費用をこちらで負担することによって、そのお金をかけている価値を本人が気づけなくなったのです。

これが、声優事務所がワークショップを有料でやっている理由だと知りました。

 

たとえ才能があろうとも、本人の性格が受動的なら成功は有り得ないと理解したのです。

 

人は育てられないのです。自ら成長していく人をサポートすることは出来ます。人選で勝負は決まっていたのです。

 

もう人材育成は考えません。それより自分をもっと育てなくてはと思いました。まだまだ隠居には早いなと。